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 きょうの朝日新聞beに「和音の感じ方がちがうのはなぜ?」との記事が掲載されました。

 和音に限らず、音には、それぞれ味のようなものがあり、気持ち良いものから気持ちが悪いものへと何種類かに分けることができます。

 赤ちゃんは甘いものしか受け付けませんが、成長とともに苦いものや辛いものをおいしく感じるようになっていきます。

 音もまったく同じで赤ちゃんにシンバルの音を聞かせたら泣き出すと思うのですが、小学生になると、もうシンバルは学校音楽でも必需品でありましょう。

 単なる1つの音でさえ、そうなのですから音が重なっている和音を心地よく感じるには経験と訓練が必要です。

 その入り口が倍音でありましょう。

 梵鐘や汽笛の音が心地よいのは倍音構成が和音に近いからです。

 鐘や笛の音がどういう構成になっているのだろうと分析したのはピタゴラスでした。

 弦の長さを半分に、また半分に、またまた・・・半分にしたものを一緒にならすと鐘のような音がしました。

 その音を低い順に並べたのがピタゴラスの音階です。

 それは今でいう倍音列なのですが、人類が初めて手にした7音階と思われます。

 文明や文化は同時多発的に生まれるので人類にさしたる優劣はない、というのが私の持論ですが、それまでは日本の声明やイギリス民謡のようにヨナヌキ5音階などが使われていました。

 5音階では音が少なすぎて音を重ねにくいのですが、7音階になると重ねやすくなります。

 というよりも、和音のような響きのする倍音から導き出したものが7音階だったのですから当然の結果でありましょう。

 ところが、古いアフリカの黒人たちの音階と新しい7音階がアメリカで交じり合って最新の10音階ができてしまいました。

 普通のドレミのほかに♭ミ・♭ソ・♭シの3音が加わったブルーノートスケールです。

 そうなると和音も3和音だけでは物足りなくなり、4和音・5和音・・・などになっていきます。

 音楽理論は7音階を前提にしているので3和音が中心で4和音は少しだけということになっているのですが。

 英明な方は、もうおわかりでしょう。

 ジャズでは最低でも4和音、できればそれ以上の和音を使うのですよ。

 なので、コードネームでは3和音指定であっても4和音以上を使わないとジャズにはなりません。

 つまり、ジャズはビールやトウガラシ料理のように大人の味に特化した音楽なのですよ。


DSC043j76.jpg5/29 朝日新聞be 5面 和音の感じ方がちがうのはなぜ?
 きのうのクラシック俱楽部は「ルシエンヌ トランペットに恋して」と題してルシエンヌ ルノダン ヴァリという女性トランぺッターの演奏会を放送しました。

 最近では日本でも世界でも女性のトランぺッターが珍しくありません。

 むしろ、ブラスバンドなどでは男性よりも多いぐらいです。

 しかし、裸足でステージに出る女性トランぺッターは初めて見ました。

 しかも、かたときも動きを止めず、ステップを踏み続けます。

 これには何か理由があるでしょう。

 そう、「ゾウの足踏み」を思い出しました。

 ゾウは遠くにいる個体と足踏みを使って交信します。

 ゾウの足は発信器であり受信器でもあるのです。

 何を発信するのか。

 低周波でありましょう。

 音になるならないかぐらいの振動を低周波といいます。

 よく、鉄道沿いや道路沿いに住んでいる方が気分が悪くなったり、食欲不振になったりするのは低周波が原因と言われています。

 ゾウはその低周波を足裏で感じ取れるのでしょう。

 私の想像ですが、クジラ類が長距離音響通信ができるのも周波数は違いますが理屈は同じと思います。

 ゾウとクジラは祖先が近いですから。

 でも、クジラに足はついていませんから、発信器や受信器は身体表面についていると思います。

 そして、人間も大本をたどれば、ゾウやクジラと同じ祖先なのですから、少しは同じ能力を持っているようです。

 NHKの「皮膚」という番組で高調波倍音を皮膚で聴く実験をやっていました。

 夏服と冬服では夏服の方が高調波をより感じることができました。

 なので、ルシエンヌさんの足出し肩出しルックも伊達や酔狂でやっているとは思えません。

 音を足裏で感じながら、皮膚で高調波倍音を聴くという能力。

 誰でも少しはあるその能力が特別高いのでありましょう。

 つまり、この方は超人的音感を持った方なのですよ。

 そして、ビブラートなし、音色変化なし、かろうじて使う技術は強弱とリズム変化だけという揺るぎのない信念も明らかにみえてきます。

 それでいて、これだけ豊かな表現ができるとは只者ではありません。

 まだ、若いので、これからが楽しみです。

 以前に裸足のバイオリニストを記事にしましたが、やはり、若い女性でした。

 どうやら、特殊な能力は若い女性が得やすいものなのかのしれません。


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5/25 NHK BSP クラシック俱楽部 「ルシエンヌ トランペットに恋して」より

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5/25 NHK BSP クラシック俱楽部 「ルシエンヌ トランペットに恋して」より

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5/25 NHK BSP クラシック俱楽部 「ルシエンヌ トランペットに恋して」より
 信濃毎日新聞に「”ポンタ” 特別な存在」との村上ポンタ秀一追悼の記事が掲載されました。

 ギタリストの渡辺香津美氏の談話をもとにしたものです。
 ポンタさんを「特別な存在」と評価した信濃毎日新聞に敬意を表します。

 音楽界でよく使われるジョークに「歌手になれなかった者が演奏家になり、演奏家になれなかった者が作曲家になり、作曲家になれなかった者が指揮者になる」というものがあります。
 私は、この歌手より前にドラマーを入れるとドラマーという存在がどういうものかが、よくわかると思うのですが。
 つまり、言わせてもらえば、ドラマーは誰でもなれるが、それだけに優れた人材は少ないということです。

 ご存知のように音楽はリズム・メロディー・ハーモニーの3要素でできています。
 ドラマーは、その3分の1のリズムだけを理解すればよいと思ったら大間違い。
 実は指揮者なのですよ。
 音楽大学の打楽器課はスコアリーディングが必須なくらいですから。
 実は音楽のすべてがわかっていないとリズム演奏はできません。
 今ではバークリー音大などのドラマー志望者で作曲課程をとるものもいるようですが、これまではリズムだけの職人気質でさえあればよかったのです。

 そのような世界の中で唯一無二の存在が村上ポンタ秀一さんでした。

 それは、きくひとがきけば一度でわかるほどのものです。

 おそらく、クラシックに造詣の深い方ならば、すぐにわかると思います。

 クラシック音楽にはドラマーがいないのでじゃまなのですよ。

 それが、じゃまでなくきこえたら、すばらしい、ということなのですが。

 村上ポンタ秀一氏は記事のタイトル通り、特別な存在でした。

 いっしょにやっていたハルさんやトクさんの話をきくと、頑固でわがままな点もあったらしい。

 でも、そのことが彼の音楽を支えていたのだから、しかたありません。

 ご冥福をお祈りいたします。

 あわせて、信濃毎日新聞の音楽的感性に驚きました。


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3/26 信濃毎日新聞 12面 ”ポンタ” 特別な存在
 1人で2つの声をだして歌うホーミーは異様なので誰もいないところで練習をします。

 格好の練習場所は車の中。

 菅平の往復は時速80キロでゆっくりと走り、おもいきり発声します。

 次に良い場所はホテルマッキンレーの宿舎。

 3月になると山小屋風の建物には私しかいません。

 車から降りて一段落すると、すぐに始めます。

 車中とはまた響きが違っておもしろいので。

 すると、不思議なことが起こります。

 何かが騒ぎだすのですよ。

 動物です。

 宿舎は床暖房になっているので床下や軒下に動物たちが暖をとりにきているのです。

 前回いたのはヤマネでしょうか。

 以前にも、よく遊びにきていましたから。

 カサコソと軒下を走り回っていました。

 ホーミーをやめると、止まります。

 始めると、また走る。

 ホーミーが、なにかの活性化信号を発出するのでしょうか。

 今回は、どうも縁の下にタヌキかキツネがいたようです。

 ホーミーを始めると暴れだしました。

 そのうち、静になったので、どこかに逃げだしたのでしょう。

 私のホーミーがきくに耐えなかったのでしょうか。

 いずれにしても、ふつうの声ではいくら大声でも動物たちは反応しません。

 ホーミーには動物たちを刺激かく乱する要素があるようです。


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菅平ホテルマッキンレー別館

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縁の下
 菅平ホテルマッキンレーオーナーの流石康一さんと私のギターとピアノの新しいジャズCDをつくるにあたってライブ収録をしました。

 ミキサーディレクター石崎さんのアイディアです。

 なるほど、食器の音や拍手が入ると臨場感がでるかもしれません。

 昼食の方やに宿泊のお客様に協力していただきました。

 かけ声をかけてくれた方もおります。

 ありがとうございました。


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ライブ収録

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ライブ収録