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 コロナ禍で家にいることが多くなり、サンドブラスト彫刻をしたり布マスクを作ったりしています。

 そんな中、時には小さな水彩画を描いて楽しんでいます。

 ビオラと藪つばきを描いて額に入れてみました。


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  ビオラ

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  藪つばき

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  藪つばき
 毎年上野の東京都美術館で開催されている創彩展が昨年の第40回展につづき、今年の第41回展も開催中止となってしまいました。

 新型コロナウィルスの感染拡大がなかなか収束しないためです。

 直近まで開催の方向で準備を進めていたのですが、政府の緊急事態宣言も発令され、3月7日までの延長となってしまいました。

 出品者はもちろんですが、何より見に来て下さる来場者の安全が第一との考えに立っての決断でした。

 来年度(令和4年)は10月開催なのでそれまでにコロナが収束することを切に祈って作品制作を続けていきたいと思います。


 3 第39回創彩展 ミニ同窓会
  第39回展の会場風景
 若いころ、人生に疲れると、信濃デッサン館の「火だるま槐多」によく会いに行ったものです。

 先日、無言館に行ったおり、入り口の裸婦画に出会い、これから何回か通うことになるだろうなぁ、と思いました。

 モナリザがルーブルから盗まれてイタリアで発見された時、司法当局は、もともとイタリアのものだからといい、犯人をかばいました。

 交渉の結果、フランスに戻された時には一大パレードが催されたそうです。

 対馬から盗まれた仏像が韓国で見つかったとき、司法当局は、もともと韓国から略奪されたものだからといい、返還を渋りました。

 一つの絵や彫刻は国家間の争いになるほどの「もの」です。

 この「もの」は、「もの」であって、「もの」でないからでありましょう。

 「心を盗まれた」「精神を盗まれた」ことになるからです。

 私は70を過ぎてモナリザに出会いました。

 無言館で。

 心を取り戻しました。

 精神を取り戻しました。

 そして、青春も取り戻したのです。

 その無言館が無くなるかもしれないとのこと。

 ああ、どうしよう。

 そうなると、

 モナリザが無くなってしまったイタリアと同じになってしまう。


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12/4 朝日新聞夕刊1面 「無言館」を残したい 
 念願がかない、無言館に行ってきました。

 戦没画学生慰霊美術館「無言館」はよく行く菅平から車で1時間ほどかかるので、わざわざ行かなければ行く機会がありません。
 
 終戦記念日前のNHK日曜美術館で「無言館の扉 語り続ける戦没画学生」との番組をみたので重い腰をあげました。

 窪島誠一郎館長のいう「画家は絵が存在する限り生きている。絵が無くなったとき、はじめて画家は死ぬ」を身をもって体験することに。

 なぜって、絵を見ていると、彼らと言葉が通じるような気がするから。

 入り口を入ってすぐの裸婦像がすべてを表しています。

 作者の日高安典君と長い時間語り合いました。

 彼は、今あなたは精いっぱい生きてますか、と問いかけてきます。

 彼の充実した27年と、私ののんびりとした73年。

 それは他の作者たちにも、さんざん言われました。

 私たちは10数年か20数年。あなたは73年。どう生きたのか、と。

 私は答えました。

 私は音楽家です。

 あなたたちを見て、戦没音楽学生がいたことを思い出しました。

 色や形が残る絵画や彫刻は唯物論的芸術といえましょう。

 それに対して、音楽はまったくの唯心論的芸術。

 出された音は空中に散らばり、なくなってしまいます。

 楽譜は 10年もすればつなぎ目が破れ、ばらばらになってしまう。

 天才的戦没音楽学生はたくさんいたはずなのに、彼らの足跡はまったくと言ってよいほど残っていない。

 彼らの無念さを思うと涙も出てきません。

 唯心論的芸術ゆえの不運としてしまってよいのだろうか。

 身内かもしれない一部の人の、一部の心に、やっと一部分しか存在しているかもしれないそれらを、せめて文章として誰か残してくれないものだろうか。

 生きていれば、世界的な存在になったかもしれないのだから。

 嗚呼・・・。


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無言館 

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無言館 

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パレット型の名簿

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名前

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別館
 
     第40 回 創彩展は中止です。

 妻の所属する全国公募美術団体の第40回創彩展が新型コロナウイルス対策のため中止となりました。

 執行部が何回も協議を重ねた結果、苦渋の決断をしたようです。

 多くの関係者の方々にご迷惑をおかけすることになるでしょうが、しかたありません。

 これらのことを良い方向に考え、次期に向けて、会員皆さんの益々の研鑽を願うところです。

 したがって、2月21日ブログ「第 40 回 創彩展の会期と応募要項が発表されました」は無効となりますのでご了承ください。

 第40 回創彩展は新型コロナウイルス対策のため中止となりました。


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創彩展