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                 勤続疲労 

 永遠の存在とも思われる金属でさえ疲労するのですから、長年働いたひとが疲労するのは当りまえ。定年後2,3年で亡くなった同級生が何人もいます。
 そこまではいかなくても、還暦ともなれば目や耳が衰えてくることは当然で、N響をはじめとする各オーケストラ団員も60歳が定年です。
 ジャズの場合は譜面がなくても成り立つし、リーダーになってしまえば他人(ひと)の音をあまり気にしなくてもよい立場にもなることもできますが、クラシックの場合はそうはいきません。耳が遠くなり、ものがぼやけて見えてきたら、もう仕事にはならないでしょう。
 実はジャズもピアニストの場合は特殊で、カラオケ代わりにソロで歌の伴奏するときなど、三段譜を渡されることがあります。若い時はなんとかなったのですが、前記のような障害が現れてからは、さあいけません。
 先日は心やさしい主催者が照明を増設してくれたので、やっと乗り切ることができました。そんなことがあって70歳を間近に控えた私は、もうこのあたりが、頑張りがきく限界であることを悟ったのです。これからは仕事を選ばなくてはなりませんね。
 87歳で没した名ドラマー白鳥洋一さんは亡くなる2週間前まで現役でした。おそらく、ゆかりのミュージシャンやオーディエンスに温かく見守られてのことだったのでしょう。白鳥さんの人柄がそうさせたにちがいありません。
 人柄も実力のうちなのですね。


1 白鳥洋一さん
 白鳥洋一さん
 白鳥さんは時々、虚空をみつめて物思いにふけることがありました。
 そのような時は話しかけても、返事をしてくれません。 
 私も同じような癖がありますが、話しかけられると現実的なつまらない返事をしてしまいます。
 白鳥さんは日常的にすこぶるおしゃれでした。