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 「塩の道」とは千国街道(ちくにかいどう)のこと。松本から糸魚川までの旧道です。今では立派な国道やJR大糸線が通っているのですが。

 塩の道は縄文時代にはすでに通じていたと思われます。和田峠の黒曜石や姫川の翡翠などはこの道がないと全国に運ぶことができないですから。
 出雲大社と諏訪大社の巨木文化もこの道を往来したのでしょう。
 その後、様々な生活必需品が流通するようになり、その中の最も大切なものが塩なのですからこの名前は当然のことです。
 謙信が信玄に贈った塩も、もちろん、この道を通ったことでしょう。

 白馬地区は、この塩の道の、ちょうど中間地点になります。そして、この一帯には温泉が多いですから、おそらく、古代の旅人も湯につかりながら癒しの一時を得たにちがいありません。
 そのようなことに思いを馳せながら、塩の道温泉 倉下の湯を訪ねました。

 倉下の湯はアルカリ単純泉の多い近隣の中では珍しくナトリウム塩化物・炭酸水素塩温泉です。要するに塩を含んでいるとのこと。まあ、このことと塩の道との関係は偶然でしょうが。あと、茶褐色で鉄の匂いもぷんぷんします。

 源泉は48℃と示されていますが、体感温度はかなり、ぬるめ。湯船はたっぷりと顎までつかる深さです。

 特徴として、内湯はなく、屋根が半分かかった露天風呂だけ。そして湯船からも、休憩室からも八方尾根を手に取るように望むことができます。

 なお、建物はすべて天然木が使われ、かなり年期も。私は、味わい深く風情がある、と思うのですが・・・。

 時間のない方にはお勧めしません。ぬるいお湯にゆっくりとつかり、休憩室で飲み物をとってから、もう1度湯につかる。そのような余裕のある方には最適でありましょう。


1 塩の道温泉 倉下の湯
塩の道温泉 倉下の湯

2 休憩室
休憩室

3 2階休憩室
2階休憩室

4 屋根のかかった露天風呂
屋根のかかった露天風呂