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             江戸っ子の倅

          池部 良       幻戯書房



 著者の池部良は「青い山脈」初映画化などで活躍した二枚目の大スターです。

 今どきのイケメンはどこにでもいますが、当時の二枚目は貴重でした。

 白皙美男(はくせきびなん)とはこのような方を言うのでしょう。

 もともと、脚本家志望でしたから、文章を書くのはお手のものです。

 数々のエッセー集が出版され、それぞれが評判になりました。

 タイトルの「江戸っ子の倅」の章では、ほのぼのとした父親とのやり取りが書かれています。
 
 「生命を拾ったぜ」の章では、魚雷で撃沈されつつ、命からがら島にたどり着くようすが描かれています。

 以前に読んだものの中には、「南方の島に潜(ひそ)んでいたとき、食べ物がなくなり、しかたなしにミミズを食べたら、急に涼しく感じた。それもそのはず、ミミズは漢方薬で熱さましの効能があることをあとで知った」
 など数々の苦労話が書かれていました。

 しかし、このような苦労話も感情をむき出しにすることなく、淡々とクールな筆致で描いています。

 そこのところが、高潔な人柄とともに多くの方に好まれている大きな理由でありましょう。

 画家の岡本太郎は従兄。2010年10月8日 92歳で病没。


1 江戸っ子の倅
江戸っ子の倅


2 池部良
池部良
コメント
この記事へのコメント
池部 良 懐かしい名前です。

若い時の顔の記憶しかなかったので年を取った今回の写真を見、なんて優しい瞳、良い年を取ってきた人なんだなー、って思いました。

私もいい年の取り方が出来たらいいなー、と希望ですけど・・・
2013/10/26(Sat) 11:20 | URL | hana | 【編集
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