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           歴史の眼 時代の目

 タイトルを敢えてカテゴリーと同じ「歴史の眼 時代の目」としました。

 初回で、カテゴリーに「歴史の眼 時代の目」を新設しました。「歴史の眼」は「歴史を目撃する眼」、「時代の目」とは「時代の境目」のことです。と書いています。

 その「時代の境目」という線が、奇しくも太平洋戦争開戦記念日の前日に、はっきりと引かれてしまいました。

 それは、すなわち「戦前の始まり」という境目です。

 年頭所感で恐れていたことが現実になってしまいました。

 2013年12月7日、「秘密保護法が成立」と「マンデラ元南ア大統領死去」の記事が皮肉にも朝日新聞1面に同時掲載されています。

これほど、あきらかに時代転換を象徴するできごとは、めったにないでしょう。

 ネルソンマンデラ氏はガンジーの非暴力平和主義という崇高な理想を受け継いだ方です。

 そのマンデラ氏を旧体制側はテロリストと呼び、国家反逆罪で27年半も投獄しました。

 同じようなことをやろうと思えばできる法律が、この「特定秘密保護法」でありましょう。

 私たちは、この日を「歴史を目撃する眼」でしっかりと見極めなければなりません。

 そして、やましき沈黙に陥らず、声を上げ、叫び続けなければなりません。


1 記事
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          報復の連鎖を断ち切ろう

          現代の戦争は民族戦争である。
        民族は文化を共有する人間集団である。
       人間集団が持っている価値体系を文化と言う。
     価値体系が異なった集団同士、つまり、異民族間では
    相手に対して不安感と不信感を持ち、お互いに軽蔑しあう。
  その意味で、文化とは、他民族に対する軽蔑の体系とも言える。
    従って、文化程度の低かった石器時代に戦争は無かった。
     わたしたち人類の歴史は400万年と言われているが、
      その400分の1、1万年前までは戦争は無かった。
         1万年前を境に徐々に悪知恵が発達し、
            戦争をするようになった。
            「一人を殺せば犯罪者だが、
            100万人を殺せば英雄だ」
            「一人を騙せば詐欺だが、
            100万人を騙せば政治だ」
            この理屈を悪知恵と言う。

         真の知恵を、はぐくむ者もいた。
         キリストは「右の頬を打たれたら、
         左の頬をも出しなさい」と言った。
         漆間時国は夜襲に遭い、散ったが
         死ぬ前に9歳の子、法然に言った。
         「敵討ちはするな、憎んで殺せば、
         その子も、また、お前を憎みつつ
         また、ふたたび殺そうとするゆえ
         出家をして敵も味方も関係なしに
         誰もが救われる道を求めなさい」

 日本山妙法寺を設立した藤井日達上人は平和運動家として、ガンディーに影響を与えた。
 そのマハトマ=ガンディーが、人類最高の叡智である非暴力無抵抗主義を確立する。
 現代のマルチン=ルター=キング牧師や、ネルソン=マンデラ氏がそれに続いた。
 しかし、ここに来て、またもや悪知恵主義者が跋扈しつつある。

        暴力と報復から決して平和は生まれない。
 今こそ我々は悪知恵を捨てて石器時代の人々と同じ素朴な知恵に立ち返るべきであろう。
 自然と共に生き、命を大切にし、戦争をしない、その方が、人間としては数段上である。

         戦争は悲しみや苦しみを作るだけ、
      報復すれば、さらに怒りや憎しみを作り出すだけ。
    その連鎖を断ち切るには、非暴力と不服従しか方法はない。

       「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、
       人の心の中に平和の砦を築かなければならない」
                (ユネスコ憲章前文)

 マンモスやヘラジカ襲う知恵ありて 戦いせざる人の心は
  いつからか国境できて戦うは 縄文人は地球人なり
 今すぐに心の壁を取払おう 武器を楽器に楯を言葉に   安正
       My HP 山河風狂 「狂の章」より


             2 ハト派の人道主義

 人類がタカ派だけであったなら平和は訪れない。巧い具合にハト派が横糸になって平和を織り成してくれる。では次に、その貴重なハト派をみてみよう。
(1)ソクラテスは「悪法でも法は法である」と言い、自らが説いた法治国家の秩序を守るために 従容として死に着いた。しかし言わずもがな、真の善悪は法律が決めるものではない、最終的には己自身で決めなければならない。
 坂本龍馬は「世の人はわれをなにともゆはばいへ わがなすことはわれのみぞしる」と言いつつ「日本の洗濯」にいそしんだ。自由民権運動の志士たちにも、この考えは見られる。
 第二次世界大戦の 最中でも杉原千畝やオスカー=シンドラーは自分自身の物差しで事を測り行動した。一人を騙せば詐欺になるが、100万人を騙せば政治になり、一人を殺せば罪になるが、100万人を殺せば英雄になることを法律と言うからだ。
 法律よりも上にある物差しのことをイギリスではプリンシュプルと言い、インドではダルマと言い、中国では道(タオ)と言い、日本では 恥、またはオテントウサマと言う。
 この恥とおてんとうさまこそ、日本そのものの概念であるゆえ、近年それが消え去ったことにより、日本という国も無くなってしまった、とする著作が「亡国のイージス」(福井晴敏 講談社)や「この国の終り」(林秀彦 成甲書房)である。
(2)「右の頬を打たれたら、左の頬を出しなさい」とキリストは言う。
(3) 法然の父( 漆間時国)は夜討ちに遭い亡くなるが、死の直前に9歳の法然に言う。「敵討ちはするな、憎んで殺せば、その子も、またお前を憎み、また殺そうとして、 生々 世々殺し合いが続く。出家して敵も味方もなく共に救われる道を求めなさい」と。
(4)日本山妙法寺を設立し、平和運動の先頭に立った藤井日達上人はマハートマ=ガンディーに影響を与えた人である。
(5)マハートマ=ガンディーは至高の解決法、非暴力・不服従の無抵抗主義を確立した。このときの「塩の行進」などの映像はNHK高校講座などでよく見かける。
(6)現代のマルチン=ルター=キング牧師や、ネルソン=マンデラ氏はガンディー思想の後継者であろう。
 NHKの山根基世ナウンサーの文章に次のようなものがある。
一九九五年、NHKスペシャル「映像の世紀」という番組のナレーションを担当した。二十世紀に起こった出来事で、映像に記録されたものを、何年もかけて世界中から集めて作った番組だった。毎月一本ずつのシリーズで、一年間読んでいた。
 ある月、どうにも体調が悪く声が出ず、「もう今月は読めない」とスタジオの中で泣き出したい気分になっていた。
 このときの映像に、アメリカの黒人たちによる無抵抗デモを記録したものがあった。入ることを禁じられたレストランに入り、黙って座っている黒人たちを、白人の警察官たちが殴ったり蹴ったりしながらたたき出す場面が映されていた。番組は、こうした映像をテレビで流すことによって、人権を守り差別を禁止する「アメリカ公民権法」成立への、世界的な世論の流れがつくり出されたことを伝えるものだった。
 スタジオで、まだナレーションの入ってない映像を見ていた私は深い感動を覚えた。そして、「この映像を伝えることで、世の中を変えることができたのだ」と思ったとき、私の身体の中に「なんとしても伝えたい」という、祈るような思いが湧いてきた。
 気がつくと、マイクに向かった私は、椅子から立ち上がるようにして腰を振りながら読んでいた。体調が悪いことも、声が出ないことも、すっかり忘れていた。
 腰から出した声は日ごろより少しマシに思えた。「ああそうか、腰で読むんだ」と、私はこのとき初めて悟ったのである。( 講談社 ことばで「私」を育てる 60頁)
(7)マンデラ氏の右腕ともいうべきデズモンド=ツツ氏は 真実和解委員会の活動をしている。
 アパルトヘイト期の深刻な人権侵害(拷問・強姦・殺人)をヨーロッパ思考の裁判ではなく、アフリカ的人間観(ンブントゥ)で解決しようとするもの・被害者と加害者が共に真実を語り合い、許しあって、これからも共に暮らしていくという社会の癒し方である。
 「人々の人間性を無視することは、自分達の人間性を無視することなのです。抑圧することは、たとえそれ以上でないとしても、被抑圧者と同じくらい抑圧者の人間性を損なうのです。人間になるために、真に自由になるためには、お互いが必要なのです。私たちは人間の仲間、共同体、平和のなかでだけ人間となれるのです」とツツ氏は言う。
 この言葉はガンディーの「弱い者は人を許すことができない。許すということは強さの証しなのです」という言葉から導き出されたに違いない。
 この真の強さ、真の勇気、そして前向きの姿勢を世界の人々に学んで欲しい。
(8)上記では宗教家や思想家ばかり上げたが、本当に、この世界を支えているのは「雨ニモマケズ」の詩の最後に出てくる「そういうもの」という方々、であろう。
 高尚な宗教や思想は持ってなくとも、まごころを持って 他人の安寧のために尽くし、それが己の幸せと思える人たち、どちらかというと女性に多いような気がする。
 あの無残な内戦地獄だったルワンダは新憲法で女性議員を3割にすることで、よみがえった。
 実情は5割を超えているらしく、その方たちが次々と民主的で安定した政策を取り入れているので、見違えるほど明るい国になったという。
 この女性による平和希求は今に始まったことではない。
 唐時代の詩に「一将功なりて万骨枯る」とあるが、これは知的な女性が夫を諌める形をとったものである。
「あなたにお願いします。手柄を立てて出世をするなどと口にしないでください。1人の将軍が手柄を立てる陰には、何万もの兵士の骨が朽ち果てるのですから」
 戦争屋の夫を持った妻は、このようにして夫を諌め、できれば自らが、為政者に打って出る。このこともまた、世界の人々に学んで欲しい。
 ガンディーは重ねていう。
 「原子爆弾という恐怖の存在によって、世界に非暴力を実現させることは、できません。
 すべての国が原子爆弾を持った場合、もしそれを使ってしまえばすべてを破壊してしまうことになるので、結局原子爆弾を使うことを慎むようになるのではないか、という考え方があります。 
 しかし私はそうならないと考えます。暴力的な男というのは、いま目の前で、より多くの破壊と死を招く見込みがあれば、目を輝かせるものなのです」
(9)ユネスコ憲章前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」とある。
    My HP 山河風狂 「戦いを勝ち抜くか、人道を貫くか」より
コメント
この記事へのコメント
政治家は私達国民が選んだ人達なのに最初の気持ちを忘れ、国会の中だけに取り込まれて行ってしまいます。

”国民の為”と言いながら自分の欲と党派の存続と権力にしがみつくだけ、一般社会から見たら嘘つきでもっともらしく答弁出来る人でないと政治家には適さないような気がします。

国民に知らせずトップだけで国が動くって怖いですよね。

北朝鮮も歴代身内以外の権力者を処刑しているよう。大昔の武士の世継争いや領土争いのようにも似てますけど・・・現代にもそれがあるっていう事が怖ろしいです。

秘密にすると勝手に何事も出来てしまいそうで怖いです。
2013/12/18(Wed) 18:20 | URL | hana | 【編集
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