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 日々の非常口
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            日々の非常口

   アーサー ビナード        朝日新聞社



 アーサー ビナード氏は日本語で詩文を書くアメリカ人作家です。

 人は頭の中で文章を綴りながら物を考えるので、彼の場合、視点が2倍になることは当然でありましょう。

 ゆえに、面白さも2倍になるだろう、と思いながら読んでみました。

 ところが、2倍ではなくて、これが4倍になるんですね。

 視点観点の相乗作用が起こるのでしょう。


 「もったいない話」は、ケニアの環境副大臣でノーベル平和賞を受賞したワンガリ マータイさんの「mottainai活動」についての依頼コメントで、もったいなくもカットされた部分の話です。

 (前略)それは、古くなったからと、日本国憲法を捨てて新しいのに取り替えようという動きだ。イギリスの作家、チェスタートンは百年近く前、キリストが唱えた非暴力主義についてこう書いた。
 「キリストの理想が、実践に移された上で駄目だという結論が出たわけではない。その実践は、生易しいことじゃないと思われ、いまだにだれも本気で試していないのである」
 同じことが日本国憲法についてもいえそうだ。今まで「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」、本気で外交に取り組んだ内閣はあっただろうか。古くで手垢がついたどころか、憲法九条はまだ新品同様だ。
 米軍は今年の使用予定分として、弾丸を十五億個購入したという。軍事予算とその関連事業に、アメリカ国民は毎年ざっと八十兆円の税金を吸い取られる。憲法九条は、少なくともそんな殺傷の数字から日本国民を守っているのだ。(後略)


 目から鱗が落ちる、といいますか、このような発想展開をする方がいるんですね。しかも、アメリカ人で・・・。

 すなわち、非暴力平和主義は国籍人種 ・思想宗教に関係ない、ということなのでしょう。

 キリストや釈迦はもちろん、藤井日達・ガンジー・マルチンルターキング・ネルソンマンデラなど、非暴力平和主義者は古今東西に存在しています。

 しかも、自分の国だけ、自分が生きている間だけ良ければいい、などと言った方はいません。

 常に時間的にも空間的にも広がりをもっているのです。

 12月5日に亡くなったネルソンマンデラ氏は、その広がりを再び大きなものにしてくれました。

 私たち1人ひとりが、彼の意思、そして遺志を引き継いでいかなければなりません!


 なお、非暴力主義ではありませんが、チェ ゲバラは次のように言っています。

   もし私たちが空想家のようだといわれるならば、
   救いがたい理想主義者だといわれるならば、
   出来もしないことを考えているといわれるならば、
   何千回でも答えよう。
   「その通りだ」と。
コメント
この記事へのコメント
私個人の考えですがキリスト・ガンジー・マンデラ・釈迦・皆さん大事な仕事を受けて宇宙から選ばれてこの世に誕生したんだと思っています。

時代時代に偉大なお仕事をするためにやるべき事が終わったら去っていくようにいつも思っています。

一般人は身近な所でその精神に賛同したり感動したりほんの少しの力しかなくとても大きな輪を作れるような才能もないです。
2013/12/18(Wed) 18:24 | URL | hana | 【編集
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