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             己のサガ(性)を知るべし

 最近、ストーカーなどの性的犯罪が留まるところを知らない。八王子市や三鷹市などでは女子高校生が愛人や元愛人に他愛もなく殺され、一方では82歳の女性をめぐる老人ホームでの殺傷沙汰など、年齢幅は広がるばかりである。
 最大の原因は男女共に己(おのれ)のサガ(性)を知らなすぎることにあると思う。

 人は本能を前頭葉で押さえ込んでいるが、動物には前頭葉(前頭前野)がない。ヒトは700万年前にチンパンジーから枝分かれしたとされる。しかし、前頭葉が発達し、文化を持ち、本能を押さえる能力のあるホモサピエンスが現れたのは4万年前とされている。樹齢7200年の縄文杉を物差しにすると、わずか5本半だ。人はその殆どをヒトと言われる動物として生きてきたのである。
 その、動物のサガ(性)を見てみよう。子を食い殺すライオンにみられるメスへの駆け引き ・血だらけのアザラシや角が折れているトナカイなどにみられるオス同士の戦い ・クジャクやゴクラクチョウなどのディスプレイによるメスへの猛アピール ・もっと遡ればオスを食い殺して産卵のための栄養にしてしまうカマキリなど、どれをみてもその性本能の強烈さに舌を巻いてしまう。
 私たちは発生から700万年の間にしっかりとこれらのサガ(性)を受け継いでいるのだ。すなわち、我々の身体は700分の696のヒトといわれる動物と、700分の4の文化を持ち、本能を押さえる能力のあるホモサピエンス(クロマニヨン人)とで合成されている。しかし統計的には、700分の4は 0 に近いであろう。
 ゆえに 「ときには誰でも先祖がえりをする」 と知るべし。


1 ヒトとキツネ
 ヒトとキツネ (撮影 二本柳守 菅平ホテルマッキンレーにて)
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