FC2ブログ
 世の中には話し始めたら止まらない人がいる。他人の噂話・テレビ番組の話・家族の話・病気の話など留まるところを知らない。
 ところが、同じことでも書くことは苦手のようだ。同じような、くだらない(失礼)内容でも書くとなると、なぜだめなのか。
 それは書かれたものを読まないからであろう。以前は電車内や役所や理髪店などで読書をしている方をよく見かけたものだが、今では週刊誌や漫画本を読んでいる人さえ見かけない。
 このことはテレビや新聞でも度々取り上げられている。先日もNHKの「クローズアップ現代」で詳しく放送された。
 評論家の立花隆氏は「インターネット経由で人類の知識の総体にアクセスできる今は本の持つ社会的機能が変わった」という。今や2人に1人は読書ゼロらしい。

 ところで、1000時間の法則・10000時間の法則というものをご存じか。
 何かを始めるならば、どんなことでも1000時間をかければアマチュアになれるし、それを越えてプロになるためには10000時間の鍛錬が必要とのことだ。ひとはよく経験年数を尋ねるが、問題はだらだらと過ごした年数ではなく、真剣に立ち向かった正味の時間、ということである。
 1000時間は1日10時間で割れば3か月とちょっと。実際に私の住む川口市の中国人研修生は、日本語の日常会話を3か月で覚えてから来た、と言っていた。
 であるからして、私も仕事が3か月間の空白を生じたとき、実際に中国語の勉強で試してみた。結果、苦しかったけれども納得し、「なーんだ、外国語は3か月で、ものになるんだ」と思った。

 この経験から私は読書に対して、「100冊1000冊の法則」というものを考えた。「アマチュアの読書家でも年間100冊、プロの作家は年間1000冊を読む」というものだ。
 私自身はアマチュアだが、年間300冊ほど。「ほど」という意味は図書館の記録ではそれを上回っているのだが、感覚的に「1日1冊は確実だなー」と思っているからである。

 新潮社編の「私の本棚」という読書案内本がある。この本に出ている23人の読書家は殆どがプロの作家であるから1000冊組であろう。自宅の他に読書室や書庫を持っている方ばかりだ。惜しくも近年亡くなった俳優の児玉清氏も含まれている。
 俳優であって、年間300冊1000冊を読む方はけっこういる。「梅ちゃん先生」のお姉さん役のミムラさんも自宅の他に書庫兼読書室を持っている。「人工芝生を敷いた床に座ったり寝転んだりしての読書が至福の時、年間1000冊をここで読む」とハッキリ言っていた。これは「宮崎美子のすずらん本屋堂」という読書番組でのことだが、司会者である宮崎美子さん自身も同類と思われる。それに黒田官兵衛役や歴史番組「ザ・プロファイラー」の司会をしている岡田准一氏や、NHKの読書案内番組によく出ている中江有里(なかえゆり)さんも、その言動からいって300冊から1000冊組に違いない。

 ここで多くの方は「あんな忙しい方がそんなに本を読む時間があるはずがないのでは?」という疑問を持つことであろう。
 他人のことは分からないので自分のことをいうと。
 電車内には必ず本を持ち込む。最近、よく演奏に行く日野市周辺には往復3時間かかるので3冊の本をカバンに入れる。新宿経由だと2時間なのだが、始発の東京駅まで行ってゆったりした気持ちで本を読む。おそらく、有名人も移動の時間を無駄にしないであろう。
 今は余裕をもって本が読めるようになったが、若いころはエレベーター内やエスカレーターの上でも読んだ。もっと若いころには二宮金次郎よろしく学校の行き帰りなどに歩きながら読んだ。勉強は嫌いだったが読書は好きだったのである。
 考えるに、今の「歩きスマホ」と同じであるからして、好きというよりも一種の精神的依存症なのであろう。この事も有名人を含む多数冊組にいえる。要するに活字中毒なのだ。
 であるからして、逆に考えれば電車内などで読書をしている人は年間100冊から300冊の本を読んでいるといえる。

 というわけで、話し始めたら止まらなくなる人の如く、書き始めたら止まらなくなるようになるためには最低でも年間100冊を読むことが必要であろう。

 ところが、であーる。

 真実を言うと、年間100冊300冊1000冊を読んだからといって必ず書けるようになるとは限らないのだなぁー、これが。
 つまり、本を読むことは必要条件ではあるが、十分条件ではないのだよ。

 なぜか?

 このことは宿題ということにしようか。
 ヒントだけでも欲しいって。
 しょうがないなぁー。

 お金を使うだけの人は「お金とは何か」を知らない。

 では・・・。


1 私の本棚
私の本棚
コメント
この記事へのコメント
私も本は好きだが仕事が縫い物。

目を使うので料理の時間まで休みなく読んだら、ついに右目が突然見えなくなった。

目の血管が詰まったのかもしれない。

半年かかって治ったが、それからなかなか読めなくなった。

先月の入院の時も本を4冊持っていってゆっくり読むつもりが、回復が良すぎて半分も読めず、5日も早く退院、がっかりした。

年を取ると眼も駄目だし、すぐ眠くなるし、仕事も時間かかるし、なかなか思う様にいきません。

せめて病院の待ち時間が一番かな~。
2015/01/22(Thu) 06:31 | URL | hana | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック