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        キューポランド・チルドレン

    鈴木正興                   文芸社



1 キューポランド・チルドレン 
1 キューポランド・チルドレン


 著者の鈴木正興さんは川口市日中友好協会中国語教室の同級生でした。

 弁論大会や合宿研修を共にして切磋琢磨し合った気心の知れた間柄です。


 私どもが川口市に住みついたのは40年ほど前ですから、それ以前のことはよく知りません。

 この本にはそれ以前の川口市の様子が目に見えるように生き生きと描かれています。

 わが家の川向う伊東宣六氏の「センロクカマド」の鉄製広告塔が駅前一等地にあり、ランドマークモニュメントであったこと(24頁)。

 西口駅前にあった知る人ぞ知る名店「小川パン」のことなど(70頁)。

 パン屋だから少しはしゃれた屋号を付ければいいものを、何ともそっけなく「小川パン」なのだ。しかし屋号の淡白さとは裏腹に、このパンの旨さと言ったらどうだ。旨い、旨過ぎる。いや、そんな平板な表現では足りない。「未曽有の」とか「不世出の」とか本来は使いどころが異なる修飾語を持ち出さなければ間に合わないほどの旨さだ。しかしこれもちと物々しい嫌いがあるなあ。ならこう言い換えよう。パンというものがどれだけ旨いものかということを小川パンで知り、その小川パンが廃業してこの方、パンというものがどれだけ凡庸な食べ物か知らされた。これでどうだろう(71頁)。

 あー、もう少し早く川口に引っ越してきて小川パンを食べてみたかったなぁー。

 上記のことは第一部 「昭和どまんなか街風景」に書かれています。

 そして第二部 「子供まちんなか遊風景」こそがキューポランド・チルドレンそのもの。

 ご多分にもれず、ベーゴマ・メンコ・ビーダマの三種の神戯(文中)についても詳しく触れられています。

 特に川口の鋳物メーカーが製造元のベーゴマについてはその種類を上げ、それに合った技や遊び方を紹介。

 ちなみに漫画やアニメで知られている「ガッチャマン」はベーゴマ技の「ガッチャ」から取ったのでないか、とのこと。

 これら昭和の風俗や社会現象は川口市だけでなく全国に共通しているものも多いのでどなたでも興味深く読むことができるでしょう


2 著者プロフィール
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コメント
この記事へのコメント
著者と同じ18年に川口で生まれたのにもかかわらず殆ど知りません。

西口は長屋が駅前に並んでいたような記憶だけ。行ったこともないし「小川パン」も知らず、知っているのは東口の金山町・本町・寿町と荒川土手だけ。

元郷・領家も散歩で知ったくらいで生まれ育った町でも何も知らない事が多すぎる事に自分で驚きますね。

70年居ながらこんなもんなんですかね~。
2015/07/07(Tue) 18:53 | URL | hana | 【編集
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