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       多数決を疑う 社会的選択理論とは何か

   坂井豊貴                     岩波新書 1541



1 多数決を疑う
1 多数決を疑う


 私は「民主主義の根幹が危うい」で「今回の国政選挙で自民党候補に投票したのは選挙区で約24%、比例代表ではわずか約17%。全有権者の2割程度である」と示しました。その結果で今現在、7/5朝日新聞記事「私が総理」のようなことが起こっています。
 全有権者の2割程度の支持しか受けていない政党の長が憲法を無視して戦争法案を通そうとすることはどう考えても間違いでありましょう。

 2000年のアメリカ大統領選挙では当初ブッシュよりもゴアの方が勝っていたのですが、途中で泡沫候補のラルフネーダーが出てきて同じ支持層のゴアの票を喰ったので漁夫の利を得たブッシュが当選しました。民意とは逆になったわけです。
 ゴアが大統領になっていたらアフガン侵攻もイラク進攻も無かったかもしれないし、従ってIS問題も起こらなかったかもしれません。

 「これらのことは一見すると人間が悪いように見えるが、悪いのは人間ではなく多数決のほうではないだろうか」との論理が展開されているのがこの本です。

 解決方法として「ボルダルール」や「コンドルセの議論」が取り上げられ、実際にそれらが取り入れられているスロヴェニア・ナウル・キリバスなどが紹介されています。

 134頁には「本来なら憲法は法律を上位から縛るものだが、公職選挙法が小選挙区制を通じて、下から第九六条の実質を変えてしまっているのだ」と書かれています。

 すなわち、小選挙区制は明らかに憲法違反でありましょう。

 ゆえに「私が総理」と言っている方は二重に憲法違反をしていることになります。


2 私が総理 1
2 「私が総理」 7/5朝日記事1

3 私が総理 2
3 「私が総理」 7/5朝日記事2

4 目次
4 目次

5 現行の改憲条項は弱い
5 現行の改憲条項は弱い134頁

コメント
この記事へのコメント
憲法改正で若手議員の発言が問題になっていますが、いいか悪いかよりも法案を通すために障害になるものをたたこうとしていることに問題があるような気がしてます。

政治家は場所をわきまえて責任をもって発言して欲しいです。

仲間でお酒を飲みながら話すような事を会合の場で発言する気質を疑います。低レベルになったんでしょうか?

以前、自民党の野中氏が嘆いてました。チョッと本題と離れてしまってすみません。
2015/07/07(Tue) 19:23 | URL | hana | 【編集
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