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 国家の暴走 安倍政権の世論操作術

古賀茂明          角川Oneテーマ21 



1 国家の暴走
国家の暴走


 サブタイトルに「安倍政権の世論操作術」とありますが、むしろ「安倍政権の虚構を見破る」とした方が内容に即しているでしょう。
 「堂々たるウソを付ける男」「NSCのハト派メンバーはダミー」「あなたの生命財産が脅かされている、だから集団的自衛権が必要」などのまとめ文がみえます。
 他にも目次を見ればお分かりのとおり徹底的に安倍政権のウソの積み重ねをあばいています。
 安倍政権の虚構性を、ここまで緻密に調べ上げるとは、正に究極の「反安倍政権理論武装の書」といえるでしょう。


 世界中で武器を売り歩く「死の商人」という裏の顔を持つ。これが列強国の本質である。日本を列強国にしたい人たちは、「国民の命と財産を守る」との名目で若者を戦場に送り込み、子供たちに過酷な状況を強いることに、何の疑問も持たない。武器や原発を世界中に輸出し、日本の軍事的・経済的影響力を高めようとする。そこには当然、利権を貪る官僚や族議員、そして軍事産業がはびこることになるのだ。(10頁)

 第一は、軍需産業がゼネコンや農協と同じことになることだ。第二は、産業構造が大きく変わり、「戦争を待ち望む国」になることだ。第三に、日本は「戦争をしなければ経済がもたない国」になってしまう。どこかで紛争や戦争が起これば、それを仲裁どころか、当事者に武器を売り、日本の軍隊もそこへ出ていく。産業と戦争がセットになって強大化していくのだ。そうしなければ経済がもたない。(84頁)

 実際には米国は、ベトナムで間違い、アフガニスタンで間違い、イラクでも間違えた。もちろん正しい時もあるだろうが、かなり頻繁に間違いを犯している。
 集団的自衛権で最も問題なのは、「友達の敵は敵」という論理である。「日本にとって米国は一番の親友。一番の親友が嫌いな奴は俺も嫌いだ」という論理構成は、非常に大きな間違いにつながる。なぜなら、「米国なんて大嫌いだ」と思っている国が、「日本のことは大好きだ」と思っているケースがあるからだ。イラクやイランはその典型だ。世界中にそういう国はたくさんある。特に中東には多い。(160頁)

 マンデラ氏は、黒人同胞に、なぜ白人と共生しなければいけないかを懸命に語りかけ、自国が進むべき正しい道を示したのである。永遠の宿敵と思っていた白人との和解を説くマンデラ氏の姿ほど世界中の人々の心を打ったものはない、と私は思った。
 これこそ、真のリーダーだ。
 しかし、これまでの安倍総理はまったく逆のことをしている。中国や韓国に対する敵意を煽り、中韓が反発すると、保守層は「安倍さん頑張れ」と旗を振って支持率が上がる、という計算をしている。
 外に対する国民の反感を自分の支持率を上げるために利用する手法は、独裁国家でよく使われるやり方だ。これは、リーダーが絶対にやってはいけないことである。その意味では、中国、韓国、北朝鮮も同じだ。米国や欧州諸国は「どっちもどっちだ」と思っているだろう。情けない話である。



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コメント
この記事へのコメント
安倍首相も自分の支持率が高いので国民を甘く見ていたのではないかと感じます。

もっと簡単に通るような気がしていたように見えましたが・・・原発ものど元過ぎればで、再開するようになってきそうだし、皆がわからないうちに決めよう、時間をかけることなく決めてしまおうとしていることが見え見えです。

国民は選挙でないと政治を変えられませんが、知事選見ても関心は薄く20%台の投票率、だれていますね。

国民にも責任ありです。しっかり見極めて投票しないといけません。
2015/08/18(Tue) 18:37 | URL | hana | 【編集
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