FC2ブログ
      おなかがすいたハラペコだ。

     椎名誠             新日本出版社


 育ちざかりに「おなかがすいたハラペコだ」と言ったことのない人はおそらくいないでしょう。
 先日のスキー修学旅行の高校生たちは夕食が終った1時間後に「ラーメンが食べたい」と言ってレストランに集まってきました。
 家族とともに来た中学生で全館に轟くほどの声で「はらへった~」を連発しながら歩き回ったつわものもいます。
 かく言う私も中卒後、もらった給金を全部食費にまわしても追いつかず、生活がなりたちません—―でした。
 幼少時には「どこの家でも御飯だけはあるのに、どうして家にはないんだ」と言って母を困らせたようです。周りは全部農家で、お米と野菜だけはあったゆえ。
 中卒で一度、食生活での挫折を味わった私は高卒後、食堂に就職しました。それほど、お腹がすくことがトラウマになっていたのです。
 ですから、このようなタイトルの本を見ると今でも、ついつい手が出てしまいます。特に椎名誠氏のこの手の作品は絶品ですから・・・。

 この本を読んで驚いたことが2つあります。
 1つはこの作品が日本共産党中央委員会発行「女性の広場」に連載されたものであること。
 もう一つは最初の文章「タマネギ・シャンデリア」で六本木の「ニコラス」らしきレストランが出てくることです。当時ピザは日本中でニコラスにしかありませんでしたから、間違いないでしょう。

 私も同じころニコラス専属のトミーパーマーカルテットでピアノを弾いていました。トミーパーマーさんは終戦後すぐ、渡辺弘とスターダスターズより以前に「トミーパーマーオーケストラ」を主宰した方です。マルチサックス奏者で、上着の内ポケットからソプラノサックスを取り出して吹き出すことで有名でした。
 当時のソプラノサックスは真っすぐではなく、S字型でしたから、よほど大きな内ポケットだったのでしょう。
 ドラムは福富さんでした。

 もしかしたら、椎名誠さんと廊下などで、すれ違っていたかもわかりませんね。


1 おなかがすいたハラペコだ。
おなかがすいたハラペコだ。

2 タマネギ・シャンデリア
タマネギ・シャンデリア

3 タマネギ・シャンデリア
タマネギ・シャンデリア

4 タマネギ・シャンデリア
タマネギ・シャンデリア
コメント
この記事へのコメント
今時にしては面白いタイトルですね。

あまり御腹のすいた記憶がありませんが中学の時はお弁当の時代でしたからアルミのお弁当箱でおかずも無く梅干弁当の子も多くいました。

今のようにいろいろな色とりどりのおかずでは無く皆蓋で隠して食べていたのを思い出します。

子供達には十分な食料ではなかったのでしょう。

だから今の子のように大きくなれなかったのかもしれませんね。
2016/03/06(Sun) 16:20 | URL | hana | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック