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 夏目漱石と石川啄木は朝日新聞社の社員だったので、朝日文芸欄などによく取り上げられます。

 5月20日の26面にはドナルド・キーンさんのインタビュー記事、「啄木 うそと矛盾に現代性」が掲載されました。

 啄木が天才歌人であったことはよく知られていますが、人間性に問題があったことはあまり知られておりません。

 その啄木の人となりについてドナルド・キーンさんは(これらの)うそと矛盾こそが啄木の現代性なのだ、と言っています。

 言われてみれば昨今、「政治家を辞めます、と言った舌の根も乾かないうちに新しい政党を立ち上げたり、億兆の財政を運用する立場にありながら回転寿し代をケチるという矛盾に満ちた行動をなさる方がおられますね。

 この方たちの本性はいったい、どちらなのでしょう。案外、天下国家を論じているのは虚構であって単なる小心者とケチ男が本来の姿なのかもわかりません。

 それはさておき、本文タイトルの「啄木は嘘の天才」とは啄木と面識のあった金田一春彦氏の言葉です。

 春彦氏はテレビ番組で「子供のころ啄木が来たあとには、おかずが減るので嫌だった」と言っていました。

 父親の金田一京助が啄木に巧くまるめこまれて、一家のおかず代まで貸してしまうからです。

 でも、すぐに分かるウソをつかれても何となく憎めない人間って、よくいますよね。

 それらの人を排除しないで潤滑剤として認めていくことで世の中に潤いや味わいが出てくるのでしょう。

 現代では作家や芸能人、それに政治家の殆どが嘘つきの天才なのかもしれません。


1 啄木 うそと矛盾に現代性5.20朝日新聞26面
啄木 うそと矛盾に現代性 5.20 朝日新聞 26面

2「心にしまっておきたい日本語」金田一春彦著 ベスト新書118頁  
「心にしまっておきたい日本語」 金田一春彦著 ベスト新書 118頁 

3 同120頁 
同 120頁

参考
啄木の生まれ育った渋民村へ
コメント
この記事へのコメント
人の上に立つ人達が、言ってることと行動が一致しない。

困ります。

言ってる事で判断すると大変。

信用した自分が悪いと思わないと生きていけない。

恥ずかしさが無くなってしまったのかも知れない。

プライドがなくなってしまったのかもしれない。

もっと堂々とした信念を持って1日1日を大事に生きたらいい。

それでも、人の信用を得るには大変な月日がかかります。


そのままの自分でいるほうが余程勇気がいるし、かっこ悪いけどかっこいい。

年取ったから言えることかもしれないけど・・・
2016/05/25(Wed) 06:02 | URL | hana | 【編集
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