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       白紙がもっとも美しいと言ったのは熊谷守一
       その伝でいくと静寂がもっともこころが安らぐ
       静寂以上の安寧を音楽で表すのは至難の業
       音楽の欠点はこの静寂を破ってしまうことだ

 テレビ朝日の「ピアノ王NO.1決定戦」をみました。美しい女性ピアニストが演奏技術を競い合い、一喜一憂する番組です。

 一般的な楽器は音楽のごく一部を担当するだけなのですが、ピアノは音楽のすべて、つまり指揮者と全員の演奏家を兼ね備えたオーケストラのような楽器なのです。
 ですからかつてはリストのようにオペラやベートーベンの交響曲などを1人で演奏した強者もいました。
 そのためには「ピアノにできないことはない」というある意味の傲慢さと、アスリートのような強靭な肉体が必要なことは言うまでもありません。
 この辺のことを自身の経験を踏まえて描いたものが今は亡き中村紘子さんの著した「ピアニストという蛮族がいる」でありましょう。
 この傲慢さと強靭さを美しい女性ピアニストが、いかように発揮するかが、上記番組の面白さなのです。
 殆どの方は華麗にしてダイナミック、流麗にしてファンタスティックな演奏をしていました。

 ところが、それだけではだめなのです。美しい音楽は単なる音の強弱や音の流れをコントロールするだけのものではありません。
 なによりも私たちが心の底から信じることができ、その成り立ちが真摯に納得できるものでなければ意味がないのです。
 それには、まずピアニストの心がピアノの中に入り込み、何も考えずに自ら湧き上がってくるものを表現するしか方法がありません。
 そのようなピアニストは中々いないし、同じピアニストがいつも、そのような演奏ができるわけでもありますまい。

 いかんせん、静寂以上の安寧を音楽で表すことは至難の業。
 音楽の最大の欠点は、この完成された静寂を破ってしまうことなのですから 。

参考 「音楽はサムシンググレートと呼応する


1 音楽の欠点は静寂を破ること
音楽の欠点は静寂を破ること

2 音楽の欠点は静寂を破ること
音楽の欠点は静寂を破ること
コメント
この記事へのコメント
音楽のことは良くわかりませんが弾いてる人を見ていると凄い力がいるんだな~と思っています。

凄い体力と腕と指先の筋肉もすごいんだろうな~と思っていますがどうなんでしょうか?

曲によって軽く弾いている人もいますけど・・・

よくわかりません。
2016/10/04(Tue) 20:21 | URL |  | 【編集
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