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         幕末維新に学ぶ現在

       山内昌之         中央公論新社


1 幕末維新に学ぶ現在幕末維新に学ぶ現在


 山内昌之氏は私が最も尊敬する歴史家です。専門はイスラーム史なのですが、日本史・世界史(特に中国史)などに精通し、NHK高校講座世界史では、これまでになかったアプローチをみせてくれました。

 今年は明治維新150年に当たるゆえ、タイムリーな出版と思ったら、そうではなく、すでに2010年に発行されていました。

 いつ出版されても「幕末維新」は新鮮ということでしょう。

 NHK大河ドラマの「西郷どん」も益々面白くなってきました。

 本文では53人の傑物を取り上げ、その最初は吉田松陰。そして、その中に、この本を世に問うた理由が示されています。


2吉田松陰
吉田松陰


       幕末維新に学ぶ現在2

     山内昌之         中央公論新社


3 幕末維新に学ぶ現在2
幕末維新に学ぶ現在2


 「幕末維新に学ぶ現在」に続いて2011年に発行されました。

 巻頭には次のような言葉があります。

東日本大震災で亡くなられた人びとのみたまに
復旧と復興に立ち上がった雄々しい人びとの勇気に
救援の先頭に立つ自衛隊員はじめ物言わぬ人びとの志に

また、「あとがき」にも震災への見識が示されています。

 この大震災が起こった午後二時四十六分過ぎ、たまたま私は都内のホテル地下一階でシンポジウムの基調講演をおこなっていた。(中略)
 当然ながらシンポジウムは途中で打ち切りになった。このとき、私は歴史家として、この瞬間から「震災後」ともいうべき新しい時代を日本が迎えることを直感した。おそらく東日本大震災を原風景にもつ世代は、明治維新による近代の開幕や第二次世界大戦の敗北にも匹敵する歴史の衝撃をこれから幾度となく確認することになるだろう。

 あの東日本大震災から、もう7年も経ってしまいました。「地震と津波」のことこそ日本人が最も学ばなければならない歴史でありましょう。

 本文には43人の傑物が描かれ、その最後は明治天皇で締めくくられています。その文頭には現天皇がNHKを通じて東日本大震災の被災者や国民に向けてビデオメッセージを寄せられたことに対する厚い思いが綴られていました。


4明治天皇
明治天皇

 2巻合わせて96人の傑物たちによって150年前に明治維新が成されたことになりますが、もちろん、この他にも有名無名の多くの方々が、それに関わったにちがいありません。
 それらの個人史がインターネットなどで公開され、日本の歴史が益々豊かになることを願っています。

 わが先祖も天狗党の乱で打ち首になりました。
コメント
この記事へのコメント
西郷どんは自分の信じる殿様の為日本国の為あれ程真剣に立ち向かう人間です。
あの命がけの行動には皆感動して憧れますが今の世の中では通用しません。
時代と共に人間もかわります。
これから100年後どんな人間が権威を振るうのでしょうか?
2018/05/01(Tue) 20:28 | URL | hana | 【編集
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