FC2ブログ
 私には2度の虐待経験があります。

 父は私を殴ったりけったり、ひどい時は畳の上からコンクリートのたたきへ放り投げました。

 裏山の杉の大木に縛りつけられたこともあります。

 幸か不幸か父は柔道3段でしたので殴り方や投げ方がうまく、大けがはしませんでしたが。

 11歳で父が亡くなったとき、「助かった。これで生きられる」と思ったものです。

 父を虐待に走らせた誘因は戦地での異常体験のようでした。

 2度目は母が死の床についたとき、知的障害の姉がとった言動です。

 「いつまで生きているつもりなんだか」と罵声を浴びせながら、いじめる態度をとりつづけました。

 それに対して母は「6人子供を産んだ中でお姉さんが1番かわいい」と応じます。

 解決するには姉に施設に行ってもらうしかないと思い、何度も役所とかけ合いましたが、ついに母の死には間に合いませんでした。

 悲しい悲しい思い出です。


 2,3日前、結愛(ゆあ)ちゃん虐待致死の事件が起こってしまいました。

 きのう6/8の各新聞1面のコラムには、まるで打ち合わせをしたかのように結愛ちゃんの必死の訴えがちりばめられています。

 やっと言葉を、文字を覚えたばかりの結愛ちゃんが無我夢中で記したのは次のような平仮名だけの文章でした。

 「もっともっときょうよりか あしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください」「あそぶって あほみたいだから やめるから もうぜったいぜったいやらないからね ぜったいやくそくします・・・」

 書き写していても涙が止まりません。

 このような、心をえぐるような文面は初めてみました。

 これをみても虐待を続けた親たち、正常な人格を保っていたとは思えません。

 どう考えても私の父や姉のような精神疾患でありましょう。

 犯罪者となってから騒ぎ立てる前、精神疾患の段階で救済する手立てはないものでしょうか。

 結愛ちゃんの訴えは親よりも社会に対してのものと捉えるべきです。


 私も、父や姉の状態が長続きしていたら、犯罪者になっていたかもしれません。

 これから、認知症大国となる日本、誰もが加害者や被害者となる危険に満ちています。


1 68 東京新聞 筆洗
6/8 東京新聞 筆洗

2 68 毎日新聞 余録.
6/8 毎日新聞 余録

3 68 産経新聞 産経抄
6/8 産経新聞 産経抄

4 68 日本経済新聞 春秋
6/8 日本経済新聞 春秋
コメント
この記事へのコメント
戦争の傷あとを思う
「パパとママにいわれなくてもあしたはできるようにするからもうおねがいゆるしてゆるしてください。」という文字を見ていますが、読んでいて本当に辛いです。両親はなぜこんな虐待をしたのでしょうか。市村君の「辛い夏をのりこえて」をまた読みました。市村君のお父さんがボルネオ島の近くで体験したことが書かれています。この話は中学生の時に市村君から聞いていましたが、戦争がいかに人の心を蝕むかを示しています。イラクやベトナムから帰還したアメリカ兵やイラクから帰った自衛隊に自殺者が多いことも戦争こそが原因だと思っています。
2018/06/11(Mon) 07:48 | URL | 小野瀬壽 | 【編集
結愛ちゃん・愛を結ぶ・こんな素晴しい名前をつけた母親・これから素晴しい人生が待っているはずの結愛ちゃん・あの手紙を読んでから涙が止まりませんでした。

あれは5歳児の文章ではない・小学生も高学年でなければ書けない様な凄い能力の幼児です。これからどんな立派な大人に成長するかと思うと残念で悔しくて悲しい。

あの文章を読んでから結愛ちゃんが頭から離れない・ニコニコと笑った写真の顔が頭から離れない・抱きしめてあげたい・好きなだけ遊ばしてあげたい・美味しいものいっぱい食べさせてあげたい・それだけで涙がでる。

天国にいっていっぱいいっぱい幸せになってね。
今度生まれてくる時はやさしい両親の元で可愛がってもらってください。

皆が願っているよ。またね(*^_^*)
2018/06/12(Tue) 07:28 | URL | hana | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック