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 「築地で名調子!東家一太郎 ふげん社の会」へ行ってきました。
 ふげん社は幼少のころからスキーをお教えした史(ふみ)さんの営むブックカフェです。

 史さんが高校生のとき、現代史は習っていない、とのことなので「戦後日本の変節」を書いてみました。

 その名のとおり歴史書大好きの史さんは当然のように本屋さんになったのですが、本だけではなく落語や浪曲、歌舞伎の解説や写真展まで幅広いイベントを提供しています。

 特に浪曲は、ここでしかやっていない、といっても過言ではなく、寄席や演芸ホールでも中々お目にかかれません。
 私が子供のころは月に一度、小学校の教室を会場にして行われるほど盛んだったのですが。

 大人たちが涙ながらに聞いていたのをはっきりと覚えています。

 ラジオでもひっきりなしにやっていましたから佐渡情話の「佐渡へ佐渡へと草木もなびく佐渡はいよいか住みよいか」とか、次郎長伝の「旅ゆけば駿河の国の茶の香り名題なるかな東海道」などの節回しは今でも覚えています。
 もう一つ思い出しました。天保水滸伝の「利根の川風たもとに入れて月に棹さす高瀬舟」は今でいうご当地ソング。佐原とか潮来など、近隣が舞台なので愛唱したものです。後年、登場人物の「ひらてみき」を平手造酒と書くと知ったときは驚きました。

 考えてみると、もう60年以上も前のことになりますね。
 それ以来、生で聞くのは今回が初めて。
 ですが違和感は全くありません。
  
 それもそのはず、さかのぼれば浄瑠璃・琵琶歌・今様・声明など1000年以上も前から愛され続け、日本人の体に染みついている節まわしなのですから。
 その旋律は、ヨナ抜き音階といわれ、ドレミソラでできており、最後はソで終わります。
 ミとソやラとドまでの微分音の取り方に、その演者独特の妙味があることも、共通でありましょう。

 さて、今日の東家一太郎さんの演目は野狐三次より「観音堂の捨て子」と「大井川の義侠」でした。
 野狐三次は浅草の観音堂に捨てられていた子、長じて「に組」の頭取になるまでの一代記を53話にまとめたものです。
 
 東家一太郎さんは美声の持ち主。浪曲師は悪声を売りものにしている方もいるのですが、彼は美声、そのうえ美男子です。
 そしてその顔は大きめ。その大きい顔が赤ちゃんから、お母さんから、やくざにまで、なりきってしまいます。
 その八方破れの表情表現に圧倒されました。そう、浪曲は演技もするのです。

 本編前に演じられた新作の「吉岡大祐さんとヒマラヤ小学校」は写真家吉岡大祐さんのヒマラヤでの活動を浪曲化したもの。
 現在進行形の人となりを浪曲で表現。浪曲の力を、まざまざと見せつけられました。
 吉岡大祐さんについては日を改めて記したいと思います。


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ブックスペース

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史さん

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東家一太郎 さん

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東家一太郎  木馬亭
コメント
この記事へのコメント
随分若い浪曲師で驚きです
私のこどものころは色々なところでやってました
町会の会館にも芝居が来たり浪曲も来たり
ラジオだけだったのでそれが楽しみだったのかもしれません
今では珍しいです
テレビもラジオも殆どやらなくなりました
生は迫力があって良かったでしょう\(^o^)/
2019/09/09(Mon) 18:58 | URL | hana | 【編集
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