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 義弟はメロン生産農家です。

 妻と里帰りするとキズ物のメロンをもらってきます。義弟は売り物のメロンをくれようとしますが、私はキズ物の方が美味しいことを知っているのでキズ物をせがむのです。

 たぶん、あらゆる果実はキズができると、それを修復するために、より多くの養分を供給するのでしょう。そのために甘みや旨味が増すのだと思います。それはリンゴでも柿でも同じような気がするのですが。

 人間も同じかもしれません。完ぺきな人間よりも、どこかに穴があいていて、それを修復しようとしている人の方が魅力があるように感じます。

 そういえば、ジーンズなどに、わざと穴をあける方、また、わざわざ寝ぐせのようなヘアスタイルにする方もいますね。完ぺきを排除し、不完全な魅力をアピールしたいのでしょう。

 野球の始球式など、完ぺきであったら面白くも可笑しくもありません。
 
 サッカーやラグビーの入場セレモニーで幼い子供を同伴するのも、未完成を求めてのことでありましょう。

 これらのことを見てもわかるとおり、完成や完ぺきは決して美しくはありません。

 世の中は完成や完ぺきだけを目指してはいけないのです。

 衛生状態が良くなりすぎて、かえってアレルギー疾患が増えてきてしまいました。

 環境を良くしようと働き過ぎて温暖化を招き、かえって巨大災害を呼び込んでいます。

 老齢期に入って同窓会を開いてみると、成績優秀だった人よりも、そうでなかった人の方が格段に豊かで面白い人生を歩んでいることにお気付きでしょう。

 キズがあった方が美味しいのはメロンやリンゴや柿だけではありません。

 このことをどれだけの経営者が知っているでしょうか。

 そして、キズのあるメロンやリンゴや柿の方が美味しいことを、どれだけの消費者が知っているでしょうか。

 メロンはキズ物の方が美味しい。

 リンゴも柿も。

 そして、人間も!


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キズ物
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