FC2ブログ
 若いころ、人生に疲れると、信濃デッサン館の「火だるま槐多」によく会いに行ったものです。

 先日、無言館に行ったおり、入り口の裸婦画に出会い、これから何回か通うことになるだろうなぁ、と思いました。

 モナリザがルーブルから盗まれてイタリアで発見された時、司法当局は、もともとイタリアのものだからといい、犯人をかばいました。

 交渉の結果、フランスに戻された時には一大パレードが催されたそうです。

 対馬から盗まれた仏像が韓国で見つかったとき、司法当局は、もともと韓国から略奪されたものだからといい、返還を渋りました。

 一つの絵や彫刻は国家間の争いになるほどの「もの」です。

 この「もの」は、「もの」であって、「もの」でないからでありましょう。

 「心を盗まれた」「精神を盗まれた」ことになるからです。

 私は70を過ぎてモナリザに出会いました。

 無言館で。

 心を取り戻しました。

 精神を取り戻しました。

 そして、青春も取り戻したのです。

 その無言館が無くなるかもしれないとのこと。

 ああ、どうしよう。

 そうなると、

 モナリザが無くなってしまったイタリアと同じになってしまう。


DSC03ua870.jpg
12/4 朝日新聞夕刊1面 「無言館」を残したい 
コメント
この記事へのコメント
感情は個人個人違うので難しいです

心に大きな穴が開いたようになって寂しさははかりしれないでしょう
2020/12/09(Wed) 07:17 | URL | hana | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック