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 きょうはベートーベンの誕生日です。

 ベートーベンは250年前の12月16日に生まれました。

 57歳まで生きたので200年ほど前の人です。

 私の母は97歳まで生きました。

 母2人分の人生と思うと、そう遠い昔の人とは思えません。

 1789年のフランス革命後、ナポレオンにささげようとして「英雄」を作曲しました。

 その100年後の1889年には第2インターナショナルやパンアメリカ会議が組織され。

 その100年後の1989年にはベルリンの壁が撤廃されました。

 なので、ベートーベンは100年ごとの民主主義ムーブメントの突破口に巡り合った人ともいえます。

 人間性も素晴らしく、民主主義を楽譜に書き表したような人。

 なので、民衆が自由と平等を求めて立ち上がったフランス革命は彼に多大な感銘を与えたことでしょう。

 のちにナポレオンは皇帝になり、幻滅するのですが。

 人間性と芸術性、それに政治性は1人の人間の中でも別物なのですよ。

 モーツァルトは人格障害者でした。

 民衆蜂起の旗頭になったナポレオンもけっきょくは権力の亡者だったのです。

 それに対してベートーベンは時代に魁(さきがけ)て自由と平等を啓蒙する哲学的先駆者でした。

 それは如実に作品に表れているし、それらを研究し、発表する学者や演奏家も多いのでそちらにお任せしましょう。

 私が1つ言いたいことは、彼は歌ものが嫌いでほとんど作らなかったということです。

 歌を作ると演奏が伴奏になってしまい、自由と平等、それに哲学がないがしろになってしまうからでありましょう。

 たった1つ作った歌劇「フィデリオ」はフランス革命に影響を受けた自由と正義と夫婦愛の物語なのですが、絡みが複雑すぎて面白くなく、あまりにも歌唱が難しいのでほとんど再演されません。

 成功したのは最後の大作「第九」だけ。

 その最後の最後で自由と平等の観念を未来に向かって爆発させています。

「あなたの奇(くす)しき力をもって再び結び付けて下さい」

「この世の習わしが厳しく分け隔てたものを」

「すべての人々が兄弟となる」

 シラーの詩を使って。

 これはベルリンの壁崩壊や現在のコロナ禍を予想していたような内容です。

 哲学をないがしろにするゆえ歌を嫌ったベートーベンは、最後に歌を使って哲学をこの上なく止揚させました。

 歌は単純なものほど力を持つ。

 100年後・200年後にもにも通じるでしょう。


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12/15 朝日新聞 31面 やっぱり第九が歌いたい 1

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12/16 朝日新聞 31面 やっぱり第九が歌いたい 2
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この記事へのコメント
happy birthday ベートーヴェン🎉
喜びの歌に乾杯🥂
2020/12/16(Wed) 23:35 | URL | yuki | 【編集
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