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 アメリカはジャズを自国が誇る芸術ととらえ、リンカーンセンターなどでは国から給料が出る公務員扱いのバンドが出演しています。

 バークリー音楽大学など専門にジャズを教える大学もあり、日本からも多くの留学生が学んでいます。

 一般の大学にもジャズ課程があり、日本人のケイ赤城氏はカリフォルニア大学アーバイン校で教鞭をとっています。

 しかし、半世紀ほど前まではジャズは芸術とは程遠い黒人たちの下賤な音楽と思われていました。

 大御所のマイルスデイビスなどでさえ差別され、理由もなく警官から暴行を受けました。

 日本では残念ながら、リンカーンセンターのように自国の芸術文化を内外にアピールする施設はありません。

 国立劇場があるのみです。

 それも歌舞伎や能が中心で文楽・浪曲・落語などは細々としか公演されていません。

 文楽に関しては何年か前、独善的な大阪府知事が「あんな退屈で面白くないものに補助金は出せない」といってかえって有名になってしまいました。

 文楽は大阪が発生の地で今では外国人も習得に来ています。

 ニューオーリンズ市長がジャズを否定したようなものですから、驚きました。

 さて、現代日本で最も支持されている大衆芸術は歌謡曲でありましょう。

 万葉歌などが仏教の声明と融合し、今様・浄瑠璃・文楽・長唄・常磐津・都都逸・浪曲・演歌などをへて歌謡曲になったものと思われるのですが。

 詳しいことはわかりません。

 それらのことが学問的にとらえられていないからです。

 放送大学では「アメリカの芸術と文化」というカリキュラムが組まれ、ジャズ・カントリー・ヒップホップなどを学問的にとらえ、研究がなされています。

 むしろ、日本の放送大学なのですから、民謡・浪曲・演歌・歌謡曲などの発掘研究が成されるべきでありましょう。

 かつての放送大学では小沢昭一が放浪芸の研究成果などを発表する「芸能と社会」という名講座がありました。

 どの先生よりも講義がうまいので心を躍らせながら聴き入ったものです。

 小沢教授が亡くなってからは後に続く方がおりません。

 放送大学も含めて日本の大学、そして教育行政はあまりにも自分たちの芸能・芸術を低く見過ぎていませんか。

 いまや、中国・韓国・東南アジア諸国などに影響を与えている歌謡曲を国立劇場でやってください。

 世界的な評価と私たちの意識が変わってくると思うのですが・・・。

 谷村新司は上海音楽院の教授なのですよ。


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1/27 朝日新聞 2面 昭和のムード歌謡を研究する芸人 タブレット純さん
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