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 なでしこジャパンの快挙は選手ひとり一人の快挙の積み重ねによってなされました。

 では、全試合の個人的プレーの中で最大の快挙は何でしょうか。

 それは岩清水選手がアメリカのボールをゴール寸前で選手生命をかけて阻止したことでしょう。

 岩清水選手は自分の足の方が相手選手よりも前に出ていたのでイエローカードですむと思ったらしいのですが、判定は即退場のレッドカードでした。

 でも、この瞬間、私は、勝った、と思いました。

 このチームはこういうことを勝利へのバネにするからです。

 私が解るくらいですからチームメイトが岩清水選手の気持ちを解らないはずがありません。

 ギリギリまで食い下がり、己の犠牲を顧みず、許される範囲の最高の技を尽くすことがゲームズマンシップといわれるものです。

 これまでの日本のスポーツ界ではスポーツマンシップばかりが尊ばれ、ゲームズマンシップを語ると卑怯者であるかのようにとられがちでした。

 しかしながら、少し考えればわかると思いますがスポーツマンシップだけの試合は気の抜けたビールのようになってしまいます。

 ビールの味はするけれど、なんかたりないなぁー。その足りないものがゲームズマンシップだ、といえばわかりやすいでしょうか。
 つまり、

     フェアプレー=スポーツマンシップ+ゲームズマンシップ

 なのです。

 それが証拠には、なでしこジャパンはフェアプレー賞でも表彰されました。

 FIFAを始め、世界が「美しい」ということを認めたわけです。

 フェア(fair)の原義は「美しい」なのですから。
 
 本当に、なでしこジャパンは、どんな場面でも美しい表情をしていました。


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 岩清水選手にとってレッドカードは選手になって初めてのことだそうです。

 でもこれは世界が認める名誉あるレッドカードです。

 世界は、この、人間の世界というものは、岩清水選手のような人の手によってこそ、進歩していくのだ、ということを、もっと知らなければいけません。

 私は、このような方を「そういうもの」といっています。

 「そういうもの」とは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩の最後に出てくる言葉です。

 宮沢賢治も岩清水選手も岩手県の方ですね。

 岩清水選手のいう「東北魂」は「そういうもの」にとって不可欠なのかもしれません。

 岩清水選手のプレーを実況で見ていた母上は「あの子、なにかやったのかしら」とつぶやきました。

 これは親友の小野瀬君が会員わずか300人の茨城生協を背負って立っているときに「早く一人前の人間のなってくれ」と母上にいわれたことと似ていますね。

「そういうもの」の行動は、すぐには理解されにくいのです。

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 この写真を見ると、チームメイトが岩清水選手のことと、東北を思う気持ちが良くわかりますね。
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